院内新聞
ここでは歯科に関する様々な情報を皆様にお伝えしていきたいと思います。
第5回目はホワイトニングシステム「ZOOM Advanced」です。
ホワイトニング先進国のアメリカでは圧倒的な支持を得ているホワイトニングシステムですが、実は日本ではまだ導入している医院は少ないのです。
第5回目 ZOOM Advanced について
ZOOM Advanced について
当医院ではホワイトニングの先進国であるアメリカにおいて最も信頼の高いホワイトニングシステム「ZOOM Advanced Power System」を導入しています。
数あるオフィスホワイトニングシステムと比べて、短時間で高い効果が期待できるZOOM Advancedはアメリカでは美容サロンやエステに行くぐらいの、いわばオシャレを楽しむためのものとしても利用されています。
日本でも、特に美意識の高い方を中心に利用される方が急速に増えてきています。
このような方におススメ!
この画期的なホワイトニングシステム、このような方々には特にぜひご利用をおすすめします。
・とにかく早く歯を白くしたい
・ホームホワイトニングが面倒だ
・これまでのオフィスホワイトニングでは満足できなかった
・もっと気軽にホワイトニングをしたい
ZOOM Advanced の特徴
1,アメリカでのシェアNo.1!
2,1回のホワイトニングで効果が実感できる!
3,安全性が高く、歯や健康を損なわずにホワイトニングができる!
4,日本では取り入れている医院がまだ少ない!
といったものが挙げられます。
ZOOM Advanced によるホワイトニングの流れ
1,カウンセリング
はじめに、お口の状態を確認します。
それをもとにどのように進めていくか、施術後の歯の色の予想などをご説明します。
2,施術前撮影
現在の歯の色をチェックし、施術後の状態と比較するために歯の写真を撮影します。
3,クリーニング
ホワイトニングを効果的に行うために歯についた汚れ(歯石やタバコのヤニなど)を除去します。
4,施術開始
ホワイトニング用液が歯肉につかないようにしっかりと保護していきます。
5,ホワイトニングジェルの塗布
ホワイトニングジェルを歯に塗布していきます。
6,ライト照射
歯にも体にも害のないハロゲンライト照射を行います。
7,ホワイトニングジェルの除去
ホワイトニングジェルを吸引して、きれいに取り除きます。
上記4から6までの工数を3回ほど行います。
8,施術後撮影
施術後に再度写真を撮影し、施術前との比較を行います。
※効果には個人差があります。
※効果持続のためにはホームホワイトニングを併用るすることをお勧めします。
アメリカで最も信頼されているZOOM Advancedであなたも簡単に自然な輝きを放つ、白く美しい歯を取り戻すことができます。わずか1時間程度で安全にご利用いただけます。
最近では特に、結婚式を間近に控えている方、お仕事帰りのビジネスマン、美意識の高い女性が多くご来院されています。もちろん、皆さん満足されて医院を後にされます。
最新のホワイトニングマシン「ZOOM Advanced」をあなたも試してみませんか?
第4回目は「インプラントセミナー」です。全国の歯科医師の先生方へインプラント治療に関するセミナーを開催し、インプラントに対する歯科医師全体の意識とスキルの向上を行っています。
第4回目 インプラントセミナー開催
インプラントセミナー

インプラントの普及とともに、インプラントの失敗例や患者様とのトラブルを残念ながら多く耳にする機会が増えたような気がします。
私はインプラントは目的ではなく、手段であると考えています。
口腔機能回復の為の手段としてインプラントは用いられるべきであり、インプラントをすることが目的の治療となってはならないのです。
若い先生方に、現在吉川歯科医院で行っております正しい診断と正しいインプラント術式を会得してもらいたいと考え、下記のような歯科医師の先生方向けのセミナーを行っております。
毎月二日間、長野・愛知など全国から多数の先生方に御参加いただいて全六回のインプラントセミナーを開催しております。
1)診査診断 「異常になった原因の追求」
2)原因の除去 「治療ゴールの決定」
3)解決 「治療計画、治療順序の立案」
4)技術 「テクニックの習得」
の4項目を理解し、知識とスキルを結果に結びつけることができる「使う力」をつけることを目的としています。
受講することによって、より早く、痛みがなく、綺麗に快適なインプラント補綴修復処置を確実に成功させ、歯科医療の質的向上をはかり、患者さまの真の要望に応えられるようになって頂きたいと思います。
第3回目は「歯科用金属について」です。歯科に使用される金属の種類や安全性についてご覧下さい。
第3回目 歯科用金属について
なぜ貴金属合金をおすすめするか
患者さまの口腔内の治療には様々な方法がありますが、患者さまとお話をさせていただきながらその中で最も良いと考えられる方法で治療を行います。
合金を使って治療をすることが決まった場合、患者さまとお話をさせていただき「貴金属合金」を使うことをおすすめしていますが、その理由は次の通りです。
○金を主体とした貴金属合金は化学的に安定しているから
貴金属合金はいろいろな種類の食べ物、飲み物や薬などをかみ砕く、混ぜる、飲み込むといった作業を行う口の中で使われる材料として大変優れています。
口の中で変質せず、体に害を与えることが非常に少ない性質をもっている材料だからです。
貴金属合金は、素材そのものが化学的に安定している体にやさしい材料です。
○貴金属合金は加工がしやすく精度が高い
人類は金を過去3000年間以上もの間、使用し続けてきました。それは、化学的に安定しているからだけでなく、加工しやすい材料であるからです。
現在でもコンピュータや携帯電話などの重要な部品に金が使われているのはそのためです。
治療で使用する合金を歯にかぶせる場合は、合金でできた部分を歯に精密に適合させる必要があります。
○種類の異なる貴金属を混ぜて合金にする
金だけでは軟らかすぎて食べ物をかんだときに変形してしまいます。加工しやすくても変形して壊れてしまうのでは問題があります。
そこで、白金、銀、パラジウムなど他の金属を混ぜて天然歯に近い性質をもつ合金にする必要があります(種類の異なる金属を混ぜたものを「合金」とよびます)。
また、合金の結晶構造を緻密にして強さを出す目的や、ほかの材料と結合させる目的で微量の銅、イリジウム、インジウムなど数種類の金属を混ぜることもあります。
加工がしやすく、丈夫で、化学的に安定しているという条件を兼ね備えた貴金属合金が歯科治療に適しています。
○金を主体とした貴金属合金は天然歯に近い性質をもっている
治療する歯にとても硬い材料を使うと、場合によってはかみ合わせの反対側の歯を痛めてしまうことがあります。金を主体とした貴金属合金は適度に患者さま自身の歯となじむので安心です。
セラミック焼付け用合金(メタルボンド用合金)について
セラミック(陶材)は、天然歯の色調や質感をより自然に再現することができ、口の中での変色や磨耗がなく、体にもやさしい材料です。
そのセラミックを七宝焼きのように、土台となる専用の合金にしっかり焼付けて結合させて強度を出すことが大切なので、当医院ではセラミックを使う治療に次の理由で貴金属合金を使用しています。
○セラミック(陶材)とは?
セラミックは生体親和性の高い、つまり体にやさしい材料の一つです。
しかもプラスチックのように時間の経過とともに色調が変わってしまったり、擦り減ったりすることがない優れた材料です。
○セラミックと貴金属合金の相性について
性質の異なるセラミックと土台の合金を充分に結合させるためには、お互いの相性がとても重要になり、特別な専用の合金が必要になります。
金などの貴金属を主体とした特別な専用合金は、セラミックとの相性がとてもよく、セラミックと充分に結合し、長持ちすることが長い経験からわかっています。
○セラミックを結合させる専用合金も適合することが大切
セラミック焼付け用合金の場合でも、かぶせる歯にぴったり適合させることが必要です。
セラミックを焼付けて結合させる合金の場合も、貴金属合金を使うと患者さまの歯に適合しやすくなるという特長があります。
土台となる貴金属合金全体をすべてセラミックで覆ってしまう方法や、合金の一部を露出して一部だけをセラミックで覆う方法があります。
どちらの方法をとるかは患者さまの状況に応じて判断して設計します。
露出した合金の表面が反対側のかみ合わせる歯と接触する場合、貴金属合金は患者さまのかみ合わせの歯を痛める危険性が少ないといわれています。
金属アレルギーについて
アレルギーに対する関心が高まっています。
歯科の分野でも、金属アレルギーが原因で治療を受けられる患者さまもいらっしゃいます。
○金属アレルギーとは
花粉、ダニ、食物など、数多くのアレルギー源がありますが、金属が原因となるアレルギーを金属アレルギーといいます。
金属のアレルギー源としては、ピアスやネックレス、時計などの金属装飾品や、口腔内の金属があります。
金属が接触している部分に炎症や湿疹ができることが多いのですが、原因となる金属から離れた場所にできることもあります。
○どうして金属アレルギーが起こるのか?
口腔内のpH(ペーハー)の状態やガルバニー電流によって溶け出した金属イオンが体内に取り込まれると、特定の蛋白質と結びついて抗原になります。
この抗原は体内異物として体によって認識され、再び同じ金属イオンが体内に取り込まれるとリンパ球の攻撃を受けることになります。
この結果、皮膚や粘膜などに炎症やかゆみなどの症状が出ることがあります。
○金属イオンの溶出とは?ガルバニー電流とは?
口腔内のpHには個人差があります。
食物などによって口腔内が長時間酸性状態を保つと、金属は次第にイオンとなって溶け出します。
また、口腔内にいろいろな種類の金属があると、異種金属間に電位差を生じ、イオンになりやすい金属が溶け出しやすくなります。
この電位差によって流れる電流のことをガルバニー電流といいます。
金や白金などの貴金属は、イオンになりにくい安定した金属元素です。
○パッチテストとは?
混ざりもののない純粋な金属をとかして溶液を作り、それを小さな布に吸わせて皮膚に貼り付け、どの金属によって炎症が起こるかを調べます。
このテストのことをパッチテストと言います。
このテストによって、その人のアレルギー源を突き止めます。
人によってはどの金属にもアレルギーを起こすことがありますが、一般的には金や白金などのいわゆる貴金属を多く含んだ合金ほどアレルギーを引き起こす可能性が低いことが知られています。
第2回目の今回は「マイクロスコープ」です。第一回目と同様に、この機器はどういったものなのか、設備投資としてはかなり高額で、直接的に吉川歯科医院の収入とはならないのになぜ導入しているかを少しでもご理解いただければと思います。
第2回目 歯科用マイクロスコープ(顕微鏡)
歯科用マイクロスコープ(顕微鏡)について
歯科用マイクロスコープは、顕微鏡レベルで精密に歯を診査・診断および処置を行うためには必要不可欠の医療機器です。使いこなすためにはトレーニングが必要ですが、熟練すれば高倍率下で肉眼やルーペーを用いて観察していた時には想像も出来ないような精密さを持って術野を観察し処置を行う事が可能になります。
歯科用マイクロスコープには歯周外科外科手術や冠の支台歯の形成、根管治療など幅広い用途があります。肉眼やルーペでの処置に比べ、治癒期間の短縮、さらに精密な適合、治療不可能であった根管の治療など様々な利点があります。
歯科用マイクロスコープの普及率
高倍率の顕微鏡の使用は現代の歯科医療のレベルを変え、歯科医師の仕事自体を変えようとしています。
現在、米国の大学院生教育においてEndodontic(根管治療)のカリキュラムでは、SurgicalOperatingMicroscope(SOM:外科手術用顕微鏡)のトレーニングが必修となっています。しかし、たとえアメリカでも歯科用顕微鏡を導入している歯科医院は決して多くはありません。ましてや福岡の歯科医院にはほとんどないし、全国的にも普及率は1%に満たないとの調査もあります。
アメリカで行われた調査では、顕微鏡を用いずに治療を行っている歯科医師の多くは顕微鏡の必要性を感じていないと答えているそうです。それは顕微鏡を用いずに治療を行っている歯科医師は自分の治療の結果を顕微鏡で観察する機会がほとんどないからではないでしょうか。実際、ルーペーを用いて概形を形成し、顕微鏡を用いて仕上げをすると、その精度の違いにびっくりする事があります。まるで、ノコギリで切った面をサンドペーパーで仕上げるような感覚です。一旦、歯科用顕微鏡を使い始めると、顕微鏡下での処置と通常の処置の間の大きな治療の質の差が本当に良く理解できるようになります。
当院で使用している歯科用マイクロスコープ
当院では米国Global社の歯科用顕微鏡を使用しています。Global社の歯科用顕微鏡は米国のEndodontist(根管治療専門医)の中で最も評価が高く、多くの米国の歯科医師が使っています。
顕微鏡酔い
歯科用の顕微鏡(マイクロスコープ)を使って細かい作業をしていると、乗り物酔いのような状態に陥って、胸がムカムカしたり、ひどい人は吐いてしまったりする事があります。俗に「顕微鏡酔い」状態です。もちろん、患者さんが気持ちが悪くなるのではなく、術者である我々が酔ってしまうのです。
ただし、顕微鏡が床に置いてある可動式のキャスターに固定してあると、アシスタントが近くを歩いただけで視野がプルプルと震えて、ちょっと酔いそうになる事があります。歯科用顕微鏡を買う前には、各社の顕微鏡を順番に借りて実際に使ってみました。もちろん、移動式でないとちょっと借りるわけにはいかないのですべてキャスター式のタイプでした。国産のメーカーで値段が安くてお買い得のように見えた顕微鏡は、本体の剛性が弱く一度揺れ始めるといつまでも視野がブルブル震えて使いものになりませんでした。構造設計で問題になったマンションみたいな顕微鏡です。結局、デザインはごついのですが、剛性が強くて視野の揺れが少ないGlobalの顕微鏡を買いました。それでも不安だったので、コンクリートの壁に直接取り付けてもらい、視野の揺れもなく快適に処置をしています。
顕微鏡と食べ物
顕微鏡下で細かい作業をする大敵は手の震えです。緊張すればするほど、手が震えますので、メンタルなコントロールも重要になります。顕微鏡を使った歯周外科処置の研修を受けていたとき、講師の先生からカフェインを摂取すると細かく手が震えるので処置の前にお茶やコーヒを飲まないようにと教えていただきました。他にも風邪薬や咳止めにも細かい手の震えの原因になるものがありますので、処置の前には薬は飲まないようにしています。もちろん、処置当日に重たい荷物を持ったりするのも手の震えの原因になります。
私が朝からゴミを出しに行かないのは、手伝いたい気持ちは非常にあるのですが、職業的な制約なので泣く泣くやらないだけなのです。
顕微鏡手術用器具
ピンセットや持針器などはあまり変わった形の器具を使うわけではないのですが、非常に繊細で精度の高い器具が必要になります。そのため、チタン製の器具を多く使いますし、一本ずつが熟練した職人さんの手作りです。その分、非常に高価となってしまい、マイクロサージェーリー用のピンセットは1本10万円近くします。さらに、このような精密なマイクロサージェーリー用のピンセットは誤って床に落としたらもう修理もできません。多くの場合は廃棄処分になります。アシスタントにはあまりケチくさい事は言いたくないのですが、買ったときには必ず、「これは1本10万円だからぜーったいに落とさないようにしてね。」と念をおします。手術の前にMayotableの上に並んでいる器具をみながら、「フルセット100万円だぁ」なんて思うと手が震えそうになりますが、処置を始めてしまうとそっちに集中してあまり気にはしてません。
第1回目は「ハードレーザー」についてです。この機器はどういったものなのか、設備投資としてはかなり高額で、直接的に吉川歯科医院の収入とはならないのになぜ導入しているかを少しでもご理解いただければと思います。
第1回目 レーザー治療
炭酸ガスハードレーザー
当院で使用している炭酸ガスレーザー装置Opelaser03Sです。現在、歯科医療に用いられている主なレーザーとしては、半導体レーザー、Nd-YAGレーザー、Er-YAGレーザー、炭酸ガスレーザーなどがあります。炭酸ガスレーザーは、遠赤外線領域10,600nmの波長を持ち、強い熱作用があって軟組織に対する吸収が非常によく、レーザーの到達深度も浅層に限局することから組織透過性がありません。また、一瞬のうちに照射部組織の表層を蒸散させるので治療部位以外の周囲の組織へのダメージが少ない特徴があります。当院では1997年より炭酸ガスレーザーを導入し治療に用いています。
炭酸ガスレーザーの用途
○歯肉の炎症軽減
歯槽膿漏の急性発作、親知らずの痛みなどの急な炎症がある時、腫れている場所へレーザーを当てると、治りが早くなり、痛みが引きやすくなります。
○口内炎、アフタ、ヘルペス、義歯による傷の鎮痛・消炎
アフタなどが出来た場所への1、2回のレーザー照射で、痛みが引き、治りも早くなります。また、義歯の痛みも軽減されるので、義歯をあまりたくさん削る必要がありません。
○根管治療時の根管消毒
神経の治療の時に毎回レーザーを照射すると痛みや腫れが早くよくなります。また、根の回りの組織に作用して炎症が治りやすくなります。
炎症が治まって根の中に薬を詰めなおす場合もレーザーを用いて根管(歯の神経が入っている管)内を消毒すると術後の痛みや腫れがおこりにくくなります。
○形成後の疼痛緩和と歯面強化
虫歯を削った後の歯面にレーザーを照射する事によって、一時的にダメージを受けた歯髄の回復を促し、術後の痛みを軽減します。また、レーザーを照射した部分の歯面は結晶構造が変化して耐酸性が増す事が分かっています。
○抜歯後、歯周外科治療後の治癒促進、疼痛緩和
抜歯や歯周外科治療の後に、処置部位をその周辺も含めてレーザー照射しておくと、止血が促進され、翌日の痛みや腫れが軽減し、治りも早くなります。インプラントの手術の後の腫れや痛みを抑える効果もあります。
○小帯切除
小帯(頬と歯茎を結ぶスジ)が短くて舌や頬の動きを制限していたり、小帯が厚すぎて歯と歯が開いてしまう事があります。このような場合は小帯を切除しなくてはなりませんが、レーザーを使えばメスによる切除に比べて簡単で、出血もなく縫う必要がありません。痛みも少なくなります。
いままで手術が難しかった小さなお子さんにも簡単に手術を行う事が可能です。
○歯肉の切除
冠(かぶせもの)をいれるために、歯を削った後に歯型をとる時、歯肉が歯を覆ってしまいうまく型がとれないことがあります。また、義歯をつくる際、ぶよぶよに腫れた歯肉があると義歯がうまく合わない場合があります。従来は電気メスや通常のメスを用いてこれを除去していましたが、術後、治るまでに時間がかかり、痛みを伴う場合もありました。
レーザーを照射してこのような歯肉を除去すると、出血も少ないのでその後の治療がスムーズに進み、治癒も他の方法より早くなります。
○知覚過敏処置
むし歯でないのに冷たいものがしみる場合、歯の根元が露出してしみている(象牙質知覚過敏症)ことが多いようです。レーザーを歯または根元の歯茎に照射すると、しみる感じが楽になります。効果には個人差があるので、何回か繰り返し照射する場合もあります。また、知覚過敏の治療薬を同時に塗布するとさらに効果的です。
○歯肉のメラニン沈着の除去
歯茎の表面にメラニン色素が沈着して黒ずんでいる場合、レーザーを用いて色素を除去すると健康なピンク色の歯茎に戻すことができます。治療は通常、数回レーザーを歯茎に照射するだけです。
歯肉のメラニン沈着の除去を除き、上記の全ての処置は健康保険の範囲内の治療となります。
レーザー治療Q and A
Q レーザーで虫歯を削る事ができますか?
ネオジウムヤグやエルビウムヤグレーザーを用いれば浅い初期の虫歯を蒸散させる事が出来ます。レーザーで虫歯を蒸散させる感覚はちょうど雪に水をかけて穴をあける感じに似ています。あまり正確に深さをコントロールする事はできません。ですから、浅い虫歯でその後にコンポジットレジンを充填できる場合には良いのですが、金属の詰め物が必要な場合は正確な窩洞形成は無理です。
浅い虫歯の治療であればマイクロモーターと5倍速のコントラを用いて切削したほうがよほど痛みもありませんし、麻酔も必要ありません。レーザーだけで虫歯の治療を行うのはあまり意味がない事かもしれません。
ただし、通常の機械で切削した後に、切削した面にレーザーを当てると歯の表面の結晶構造が変わって強度が増したり、切削によってダメージを受けた歯髄を回復させるなどの効果があります。
Q レーザーで歯槽膿漏を治せますか?
Yesであり、Noでもあります。この答えを考えるには歯槽膿漏の原因と進行について考える必要があります。
Q 歯周病の原因は?
まず、歯茎の中に住み着いた細菌が炎症を起こし、歯と歯茎の間の隙間(歯周ポケット)を深くします。これが歯肉炎です。これを放置すると歯の表面には歯垢がカルシウムと結びついてこびりついた歯石がつき、ここに、嫌気性菌が繁殖します。これの状態になると歯周炎になります。歯石がついて嫌気性菌が繁殖すると歯磨きだけでこれを取り除く事はできません。しかも、歯の根の先端に向かって奥深くにどんどん進行します。細菌の出す毒素の影響で歯を支える歯槽骨が溶けてしまい、ぐらぐらして歯が抜けてしまいます。
Q レーザーで出来る事は?
レーザーには炎症を抑える作用がありますので、歯肉炎や歯周病で腫れた歯肉に照射すると炎症を軽減してくれます。また、歯周病から膿瘍を作って膿みが溜まっている場合、レーザーで無痛的に切開を行い、排膿する事もできます。通常の治療にレーザーを併用することで、患者さんの不快症状を軽減する事は可能です。
また、石英ガラスの細いチップで導光する種類のレーザーなら直接、歯周ポケット内に照射をして細菌の量を減らすことも可能です。ただし、Nd-Yagレーザーを使って初期治療を行った場合と通常の治療を行った場合では最終的な治療効果に大きな差はなかったという論文もあります。
※裏付けのない治療法にご注意
インターネットで検索するとレーザーのみを使って、歯磨き指導も通常の歯石除去も行わず、数回で歯周病が完治するような広告も見受けられます。(しかも全額自費だそうです)一時的な症状の軽減にはなるかもしれませんが、私はこのような治療には学問的なエビデンスが無いと思います。ですから、歯周病を根治させるには機械的な方法による歯石の除去と根面の平滑化(機械や手用器具による歯石の除去)とプラークコントロールが必要であると考えています。







